こはるびより

宇宙旅行を夢みる大学生の雑記

琵琶湖は1年、地球は2000年。驚きの水の旅路

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さて、タイトルは何の数字でしょう? 知ってた?「 自然の深呼吸」
今日のブログ、ゆるっと更新!
 

意外と知らない琵琶湖の話

今朝面白いニュース記事を見ました!
琵琶湖の深呼吸やっと確認 全循環、07年以来の遅さ

京都新聞の記事がYahoo!ニュース([%5Bhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160314-00000024-kyt-sctch:title%5D])に掲載されていたのですが、

 
琵琶湖が深呼吸!?
 
2007年以来の遅れというのが大変なことなのかどうかわからなかったのですが、神秘的で不思議な雰囲気を纏うタイトルに惹かれクリックしてしまいました。
 
*・゜゜・*:.。..。.:*・*:゜・*:.。. .。.:
 
 そのニュースの概要は、琵琶湖の水が通常より遅れた3月14日に全循環を確認したというものでした。
 
 全循環とは、真冬に湖水が深湖底までよく混ざり合って、水温が一様になる現象のことです。
 
 湖水が全循環することで、表層の溶存酸素(水に溶けてる酸素のこと。それがないと魚などの水生動物は生きられない!!)をたっぷり含んだ水を深湖底まで供給することができるのです。これは湖底の生物や湖の水質に関わる重要な現象で、「湖の深呼吸」と呼ばれています。
 
 そんな全循環は通常は1月〜2月には確認できるのですが、今年は遅れてしまったのです。
 
 琵琶湖では2006年の記録的な暖冬によりこの全循環が遅れてしまったことがあるようです。翌年の秋には湖底の溶存酸素濃度が非常に低く観測され、イサザやスジエビの大量死が見つかっています。
 
 台風の影響も関係するので、全循環の遅れと低酸素化の関係は明らかになっていないようですが、今後地球温暖化が進んだ場合に、全循環の発生状況によりこの低酸素化が危惧されているそうです。
 
 
タイトルは神秘的だったけれど、湖の生物からしたら死活問題ですね。
 

センター試験過去問から自然を考える

 
この「全循環」というワードからみなさんは何を連想しますか?
 
 わたしはつい高校地学の海洋分野を思い出してしまいます。
 

懐かしき赤本!!憎き赤本!!!

 わたしは何を思ったのか高校時代、2科目選択でよかったはずの物理・化学・生物・地学をすべて勉強してしまいました。(良い子は真似しないでください、浪人します)

そしてもちろんセンター試験過去問題も当時出ていたものは4科目すべて解いたのですが、そのなかにとても印象に残っている問題があります。
 
 「海洋には深層循環と呼ばれる表層から深さ数千mにまで及ぶ海水の循環があるが、沈み込んだ海水が再び表層近くへ上昇するまでに( ? )年を要すると考えられている。」
 
こんなかんじだったはず…。
何年度のものかは忘れてしまったのですが、追試験の問4あたりだと思います。
 
さて、こちらの答え何年だと思いますか?
 
10年? 100年??
 
答えは、10002000年!!
 
うおおおお!長すぎ!!!
 
ちょっと解説タイム!!
 海水の循環は温度と塩分で決まります。
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(画像は気象庁HPより)
 
水温が高い海水は密度が小さくなり、水温が低い海水は密度が大きくなります。また、塩分が高い海水は密度が大きくなり、塩分が低い海水は密度が小さくなります。
 
もっと詳しく!! 水温が下がる北極や南極付近では、海水が凍ってしまい、氷の中には塩分が取り込まれないので、周囲の塩分が増加します。つまり密度が大きくなります。
 
  海水の循環では、グリーンランド付近から沈み込んだ海水が、北太平洋付近で上昇するまでに1000〜2000年かかると言われています。
 
ちなみに今年度のセンター試験、地学基礎第3問 問5の正誤問題でも、
深層循環に伴って、海水は世界の大洋を約50年かけて循環する。

と出題されていますが、これは間違いですね!笑

 
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 当時高校生だったわたしは、この数字に衝撃を受けました。
 
 たかが20年ほどしか生きていない自分に、千年や二千年なんて年月が経つことは想像がつかないほど大きな出来事なのですが、宇宙の歴史から考えるとその年月さえもちっぽけに見えてしまうのです。
 
 もちろん循環のメカニズムが全く違うのですが、あんなに大きな琵琶湖が地球からしたらちっぽけであることもわかってしまいますね。
 
 長くなりましたが、今日はこんなところで!